何も起こらないことが、最大の成果
西野 高生 Takao Nishino
東京オフィス
コーポレート部門
全社IT
2021年⼊社/大阪府出身
何も起こらないことが、
最大の成果
2021年10月、西野高生は既存スタッフの紹介で、SHIROに入社しました。前職は派遣のシステムエンジニア。控えめな性格で、多くを語るタイプではありませんが、着実に結果を積み重ね、経営層からも絶対的な信頼を寄せられています。その理由は明確です。SHIROがどんな会社なのかを理解し、その思想を無理なく動くシステムに落とし込めるから。
彼の仕事は目立ちません。攻撃からサーバーを守り、個人情報漏洩を防ぐ。何も起こらない毎日を維持することこそが最大の成果です。トラブルが起きないことが評価であり、障害が発生しないことが実績です。派手さはありませんが、ブランドの信頼を支える重要な役割です。
ブランドを内側から設計する
入社後、西野が最初に向き合った大きなテーマが、SHIRO Membership Program(以下SMP)の改修でした。
スタート当初は、購入履歴を翌年へ自動移行できず、年末には手作業での対応が必要でした。2021年も、2022年も、年末年始は緊張が続きます。会員様一人ひとりの大切な履歴。ミスは許されません。そして2023年、2年をかけて自動化を実現。年末恒例だったデータの引っ越し作業をすることはなくなりました。
SMPは、よくある会員制度ではありません。お客様にSHIROのブランドをどのように体験していただくか、その考え方が、ステージ設計や特典に反映されています。だからこそ既存のシステムに合わせるのではなく、自社で開発・運用しています。しかし、その方針が問われたできごとがありました。
SMPには、FAST RESERVE(以下FR)という特典があります。一般発売の前に新製品を予約できる仕組みです。
2024年2月に発売された「さくら219」。製造の都合で、2回に分けて発売されることになり、「両方のアイテムをFRで購入したいが、権利を2 回分利用することになるのか」という問い合わせがお客様から届きました。規定通りなら2 回分のFRを使うことになります。しかし発売日が分かれたのは私たちの責任でもあります。
通常通りのご案内を
するべきか—。
やり取りが続く中で、西野はこう提案します。
1回目でFRを利用した方に、2回目にも使えるチケットを発行し、1回分の利用にするのはどうか、と。制度を崩すのではなく、整合性を保ったままお客様の声に応える道を探る。検討の結果、その時のみ利用可能な特別なチケットを短期間で実装し対応しました。1件の問い合わせに、杓子定規な回答を返すのではなく、お客様が何を求めているのか、どう応えるのがSHIROらしいのか、時間内でできることは何かを考えて提案する。それが彼の仕事です。
出勤するのは月曜日だけ
SHIROでは多様な働き方ができる環境を整えています。2024年4月から導入された専門型雇用は、原則“オンラインで業務が完結し、セルフマネジメントができる人”を対象にしており、現在2名のスタッフがこの働き方をしています。西野はそのうちの一人。月曜日のみ東京オフィスへ出社し、他のスタッフとコミュニケーションを取り、それ以外の日は在宅勤務で集中して仕事をしています。システムエンジニアという仕事は、他部署や外部のベンダーとのコミュニケーションが大切です。そしてまた、プログラムを書くために集中する時間も欠かせないのです。
2026年1月にSMPのグローバル化がスタートしました。複数のベンダーが関わる中、それらをつなぐ“ハブ”を構築するのが彼の役割です。国やシステム環境が変わっても、ブランド体験がぶれないようにする。そのための基盤を整えています。西野は、SHIROというブランドを理解し、その思想を体現するシステムを構築しています。システムエンジニアの仕事は縁の下の力持ち。さらに西野は前に出るタイプではありませんから、皆様からは存在が見えづらいかもしれません。システムが正しく動き続ける限り、その存在が語られることは少ないかもしれませんね。彼は今日も、SHIROの裏側を整え続けています。
WRITER : SHIN SASAKI
PHOTOGRAPHER : MANAMI ISHIDA
更新日 2026.3