製品ができるまで vol.5
酒かす米ぬかシリーズ

素材との出会いから始まるSHIROのものづくり。
日本各地の生産者の皆さんとともに、自然が育んだ素材の恵みを最大限に活かす製品開発に取り組んでいます。
2023年2月、SHIROを代表する「酒かすシリーズ」が精米時の副産物である米ぬかと出会い、すばやく潤いを与えて透明感のある肌へと導く「酒かす米ぬかシリーズ」へリニューアル。
Vol.5は、パワフルな「酒かす米ぬかシリーズ」ができるまでをご紹介します。
酒かす化粧水の製品ができるまではこちら

私たちと酒かすの出会いは、ブランド誕生前までさかのぼります。北海道栗山町にある老舗造り酒屋・小林酒造さんから、酒かすの袋詰めをしている女性たちの手肌の美しさをご紹介いただいたことが、酒かすシリーズ誕生のきっかけでした。
その後、2011年に酒かす化粧水が登場、2014年には酒かす美容液が登場し、酒かす化粧水を酒かすの濃度を2倍に高めた配合へリニューアルしました。

―ものづくりにゴールはない
ベストセラーとして多くのお客さまに愛される製品になってからも酒かすの配合バランスや搾り方の検討を繰り返し、酒米や麹による違いを確認するためにさまざまな銘柄で試作を重ねるなど、自然の恵みを最大限に活かすことを追及してきました。

そんなとき、全国各地の生産者がつくるおいしい食品を展開する“SHIRO LIFE”で取り扱う、玄米甘酒の製造元、石川県能登半島・山燕庵の杉原さんから「精米時に発生する米ぬかが余っていてもったいない」とご連絡をいただきました。これが私たちと米ぬかの出会いです。

酒かす米ぬかシリーズ

米ぬかを活用した製品をつくることは、10年以上前から私たちも実現したいと思っていたことでした。何度も試作を重ねてきたものの、すっぱい香りがしたり、使用感がよくなかったりと、諦めていたのです。
不安を抱えながらも試作品をつくってみると、山燕庵の米ぬかは、香りも良くすっと肌になじみました。

その秘密は、杉原さんの米ぬかへのこだわりにありました。
山燕庵の田んぼは、石川県能登半島の山の麓にあります。そこで、栄養価の高い山の水を使い、その土地の枯葉や枝、家畜の糞を堆肥として土に混ぜ込む、自然循環型の減農薬農法によってオリジナル単一米の「コシヒカリアモーレ」を育てています。 米ぬかは、多くの場合一部を肥料として使い、残りは捨ててしまいます。そのため、きちんと米ぬかを管理する習慣がないことがほとんどです。

しかし、杉原さんは、せっかく育てた農作物の一部を捨てるのはもったいないという想いから、米ぬかの活用方法を考える中で、酸化しやすい米ぬかは、鮮度が落ちると香りも悪くなってしまうことに気がつきました。 そのため山燕庵では、必要な分のお米をその都度精米し、そこで生まれた米ぬかを、真空パックにして冷蔵保存しています。
普通は捨ててしまう米ぬかを、虫がつかないように管理し、さらに鮮度にまでこだわっているのは、米ぬかを活用したいという杉原さんの想いがあってこそです。

こうして酒かすの浸透力と米ぬかの保湿力をあわせ持つ、米の恵みがたっぷり詰まった「酒かす米ぬかシリーズ」が誕生。 米から生まれた2つの素材が合わさることは、本来の姿に戻ることでした。

ラインナップは、リニューアルアイテムとなる「酒かす米ぬか化粧水」「酒かす米ぬか美容液」そして新登場の「酒かす米ぬかオイルインセラム」の3アイテムです。
酒かすと米ぬかを合わせることにより、「酒かす米ぬか化粧水」は従来品の2倍、「酒かす米ぬか美容液」は従来品の1.6倍にまで、素材由来エキスの配合率を高めることに成功しました。
「酒かす米ぬかオイルインセラム」は、手搾りで丁寧に抽出した酒かす米ぬかエキスと、濃厚な米ぬかオイルの2層からなる、素材の力をぎゅっと凝縮した贅沢なオイル美容液です。
甘酒を思わせる従来の香りに米ぬか本来のまろやかさと深みがさらに加わり、毎日のスキンケアタイムにそっと寄り添います。

私たちは、今あるすべてのSHIROの製品には、より良くなる余白があると思っています。
皆さまにしあわせをお届けできるよう、日々素材と向き合い、その可能性を最大限に引き出すために、考え続けるのです。