SHIROの素材 vol.1 がごめ昆布
素材との出会いから始まるSHIROのものづくり。
日本各地の生産者さんと共に、自然が育んだ素材の恵みを最大限に生かす製品開発に取り組んでいます。
そんな私たちの原点である、それぞれの素材に出会うまでのストーリーをお届け。
vol.1は、SHIROの中でもベストセラーを誇る、がごめ昆布についてご紹介します。
SHIROの製品の中で、最初に日本の素材を使って開発された、がごめ昆布シリーズ。製品開発のきっかけは、函館の漁師さんとの出会いでした。
限られた地域でのみ生育している希少性の高いがごめ昆布は、太くて厚く、糸を引くほどのとろみがあり、食用として親しまれています。しかし、石に付着した根の部分は栄養素が高いにもかかわらず、固すぎて食用にならないため廃棄されている現状がありました。そしてその捨てられてしまう部分にこそ、栄養素が多く含まれているということも教えてもらいました。
そこで、漁師さんから切って捨てられてしまう根元の部分をいただき、シロでの製品開発がスタートしました。
しかし、残念ながら、根の部分には不純物が多く付着するため、化粧水や美容液をつくるのは難しいことがわかりました。現在販売している製品は、がごめ昆布の根の部分ではなく、食べられる部分を使ってつくられています。
漁師さんたちは、痒みの原因になる塩分や不純物を取り除くため、昆布を収穫後、丁寧に水洗いをして、乾燥させたものを納品してくださっています。食用につかう昆布であれば不要な水洗いの作業。漁師さんの負担を少しでも減らし、本来の目的である、捨てられてしまう部分を活用したものづくりができないか、私たちは今も模索しています。
収穫した昆布をそのまま生の状態でいただくことはできないのか。捨てている根の部分や、間引きの際に捨てられている昆布の活用はできないのか。漁師さんにとっても、お客さまにとっても、よりよいものづくりに向けて可能性を探し続けます。