製品ができるまで vol.11
『ホワイトティー フレグランスポプリ』

北海道

自然素材との出会いから始まるSHIROのものづくり。
vol.11は、“つくられていない”ものを活かすものづくりのストーリー。
北海道の自然豊かな森から教わった大切な気づきと、その中で出会った美しい色彩の木の葉や木の実をつかった、
限定フレグランスアイテム『ホワイトティー フレグランスポプリ』に込めた想いをお届けします。

北海道の森の写真

Photo by Keita Sawa

2024/1/25(木)より、北海道の森からうまれた『ホワイトティー フレグランスポプリ』が数量限定で登場します。
このフレグランスポプリには、今までとは違うものづくりへの想いを込めているので、ぜひお伝えさせてください。

わたしたちは、日常生活や社会から得たヒントを自分にインプットして「自分たちが毎日使いたいもの」を考え、つくっています。
日々の社内会議で、“SHIROが出す意味があるもの”、“世の中にないものをつくる”ということを意識しながら、ものづくりのアイディアを出しあっています。その言葉を理解して自分のものにすべく、頭の中で何度も繰り返し、自問自答を続ける毎日を送っています。

そんなあるとき、はじめて北海道の森へ入ることに。
最初は「この森にはどんな素材があるだろう」「新たな発見があるがあるといいな」と、森の素材でまた新しく製品をつくることを楽しみに思っていました。

北海道の森の写真

Photo by Keita Sawa

ブランドプロデューザーの今井とともに、森へ足を踏み入れた瞬間、真っ先に感じたのは、森全体にみなぎる大自然のパワーそのものでした。
森林が生み出す澄んだ空気、木々の間から差し込む木漏れ日、美しい落ち葉の色彩、枯葉を踏みしめる音、小鳥のさえずり。
そのすべてがあまりにも心地よく、ずっと森の中にいたいと思うほどでした。

「この心地よさはどこから来るのだろう。」と考えたときに、 人の力ではなく、自然の力、“つくられていないもの”の力を強く感じ、
わたしの中でさらにものづくりについて深く考えるきっかけになりました。
それと同時に自分が正反対の場所にいるような気持ちになったのです。

そして東京へ戻り、今までの当たり前を目の当たりにしたとき、さらに違和感を覚えました。
普段、わたしたちは人の手によって“つくられたもの”に囲まれて生活をしています。
これまでのものづくりも、“つくられたもの”によって成り立つものが多くありました。

拾い集めた落ち葉や木の実の写真

Photo by Keita Sawa

今まで通りのものづくりを続けることで、
本当に人や世の中は豊かになっていくのだろうか。
ものづくりを通して、社会をよくするために何ができるのか。
自然に根付いたものづくりができているのか。

すでにあるもので、ものづくりをしたい。
世の中にないものを、つくりたい。
「自分たちにしかできないこと」を考えたい。
未来のためになるものづくりをしたい。

これらはものづくりを続ける限り、今までもこれからも探求すべきことだと
改めて気づくことができました。

手のひらにポプリをのせた写真

Photo by Sophie Isogai

今回の『ホワイトティー フレグランスポプリ』は、昨年の秋に北海道の森へ入り、自分たちで拾い集めた落ち葉や木の実を使用しています。それらをしっかりと乾燥させ、もっとも素材との相性が良かったホワイトティーの香りをまとわせました。

落ち葉特有のこっくりとした赤や黄色の色彩に、ツルアジサイや松ぼっくりがアクセントに。
封を開けてお気に入りのトレーに出した瞬間、深みある安らぎの香りが空間を満たします。

ぜひ香って、そして見てほしい。
人の力だけではつくることのできない、特別なアイテムです。