SHIROの素材|ラワンぶき
北海道足寄郡足寄町
SHIROが素材巡りをする中で出会う生産者さんや地域の方々、そして自然が教えてくれることはたくさん。
今回は、肌荒れを防ぎたっぷりの水分を与えてくれる「ラワンぶき」についてのお話です。
SHIROにとってラワンぶきとはどんな素材なのか。そして近年のラワンぶきを取り巻く環境の変化や、その中で見えた生産者さんの深い愛情についてご紹介します。
“Simply Simple”を象徴する素材
大きく育ち、森のようなラワンぶき畑
ラワンぶきは、北海道足寄町に生育しているふきです。道内では昔から自生している植物として知られていますが、年々数も減ってきており、日本一大きなふきとして地域特産物となり栽培されています。大きいもので全長3m、太さが10cmにもなる姿は圧巻で、畑の様子はまるでラワンぶきの森のよう。また、ポリフェノールやミネラルが含まれ、食物繊維も豊富なことから、食用としても楽しまれています。
SHIROとラワンぶきとの出会いは、SHIROの前身であるLAUREL時代に遡ります。足寄町の鳥羽農場さんが育てていらっしゃるラワンぶきは、太い茎を切ると水分があふれ出るほどのみずみずしさがあり、アクが少なく、食べてもとてもおいしかったのです。この鳥羽農場さんの栄養たっぷりなラワンぶきを製品にしたいと考えてつくったのが、sozai LAURELシリーズ『ふき 化粧水』や『ふき フェイスマスク』でした。
LAURELの時代から今に至るまで、SHIROではラワンぶきのジュースを贅沢に配合し、ほんの少しの防腐剤を加えただけの極めてシンプルな処方で製品をつくっています。LAURELの時代から大切にしてきた“Simply Simple”という考え方。これを象徴する素材のひとつが、ラワンぶきなのです。
鳥羽農場さんとSHIROの歩み
鳥羽農場の鳥羽秀男さん
鳥羽農場さんは、足寄町で30年以上にわたりラワンぶきを育てている農家さんです。町と農協、農業改良普及センターがラワンぶき栽培に取り組んだ当初から参加され、現在は秀男さんと奥さまの昇子さん、そして2022年に秀男さんから代表を引き継いだ息子の翔太さん、翔太さんの奥さまのみのりさんで農業に携わっています。
LAURELの時代、鳥羽さんへラワンぶきを化粧品に使いたいとお話をした当初は、半信半疑だったそうです。しかし、ラワンぶきの魅力をお客様の肌にも届けたいというSHIROの強い想いをご理解くださり、今に至るまで、素材となるラワンぶきを提供し続けてくださっています。
最初は、規格外とされ流通しないものを分けていただき製品をつくっていましたが、仕分けなどの特別な対応をしていただくことが難しく、現在は規格内のものも分けていただき製品化しています。私たちは捨てられる自然素材を有効活用したい想いと、その方法を考え出すことの難しさを実感しながらも、解決できる方法はないかと模索しています。
ラワンぶきを未来へつなぐために
ラワンぶきの旬は6月から7月の初夏の頃。以前はこの時期になると、畑から漂うラワンぶきの香りが鳥羽さんのお宅まで届いていたそうです。けれど近年は、その豊かな香りを感じられる日が少なくなってきました。鳥羽さんによると、その背景には気候変動の影響があるといいます。以前は300トンもの収穫量があったラワンぶきですが、2024年には250トンまで減少したそうです。
ラワンぶきは1シーズンに4回芽を出しますが、最後に芽を出す「4番ぶき」は刈り取らず畑の栄養にします。しかし、その「4番ぶき」が夏の高温・乾燥で十分に育たないため、地下茎に栄養が蓄えられず、翌年もラワンぶきが成長しない、という悪循環が続いているのです。
足寄町役場さんの圃場のラワンぶき
こうした状況を受け、鳥羽さんは昨年、一部の畑を休ませながら土壌環境の回復に取り組み始めました。そのため、SHIROの製品づくりに必要なラワンぶきを、鳥羽農場さんだけでまかなうことが難しい状況となりました。
そんな中、ご縁があったのが足寄町役場さんです。私たちのものづくりや、その背景をご理解くださり、役場の圃場で育てているラワンぶきを分けていただけることになったのです。
そうして皆様に、旬シリーズ『ラワンぶきフェイスウォッシュ 2025』と、定番製品の『ラワンぶきクレンジングクリーム』をお届けすることが叶いました。どちらも、足寄町で育ったラワンぶきのパワーを閉じ込めた、肌にもおいしいアイテムに仕上がりました。
ラワンぶきの太い茎の断面
しかし、ラワンぶきを取り巻く環境は今も変化を続けています。
今年のラワンぶきは、昨年より背丈が伸びた一方で、全体的に細く育ちました。本来は太く大きく、ゆったりとした間隔で育つラワンぶきですが、ここ数年は変わりゆく自然環境の中で、限られた栄養を分け合うように成長しているそうです。
そうした中でも、ラワンぶきを未来へつないでいくために、畑の環境を整えたり、新しい苗を植えたりと、鳥羽さんはさまざまな試行錯誤を重ねています。ラワンぶきの生命力を信じ、決して諦めることなく一つひとつの工夫を積み重ねる姿勢からは、長年にわたり守り育ててきた、ラワンぶきへの深い愛情が伝わってきます。
こうして育てられたラワンぶきは、例年より細いながらも風味は抜群。茎はシャキシャキとした食感でとてもおいしく、爽やかな香りに満ちています。
鳥羽農場さんのラワンぶき畑の風景
また、食品として流通させることが難しい、赤く変色したラワンぶきも、今年は例年より多く見られました。市場に出すことはできなくても、その中にはたっぷりの栄養と、鳥羽さんが注いできた愛情が詰まっています。だからこそ私たちは、その1本1本を無駄にすることなく使い、製品につなげたいと思いました。生産者さんの想いを受け取りながら、素材を余すことなく活かすこと――それこそが、私たちが大切にしてきたものづくりの原点なのだと、あらためて気づかされた年でした。
肌で飲みたくなるほどみずみずしい『ラワンぶきフェイスウォッシュ 2026』
鳥羽農場さんが愛情たっぷりに育てたラワンぶきは、刈り取る時に茎から水分があふれ出るほどのみずみずしさで満ちています。旬シリーズでは、そんなラワンぶきが最も香り高い時期に収穫したものを分けていただき、茎に蓄えられたジュースを余すことなく搾汁して、製品に活かしています。
今年も、新鮮なラワンぶきのジュースを贅沢に配合し、『ラワンぶきフェイスウォッシュ 2026』をつくりました。使うたびに肌が潤いで満たされるようなしっとりとした洗い上がりはもちろん、その年ならではの香りや色合いを楽しめるのも、旬シリーズの魅力です。
ぜひたっぷりとお使いいただき、生産者さんのたゆまぬ努力と、足寄の自然が育んだラワンぶきのみずみずしさを、肌で感じていただけたら嬉しいです。
ご紹介した旬シリーズ『ラワンぶきフェイスウォッシュ 2026』
最も香り高い、旬の時期に収穫した
ラワンぶきから生まれたフェイスウォッシュ
ラワンぶきフェイスウォッシュ
2026
150mL 3,960円(税込)