シロの企業概要

SHIRO 15年目の宣言
本質的な循環のために廃棄物ゼロを目指します

私たちSHIROは、2024年より廃棄物ゼロを目指すことを宣言します。
製品がつくり手から買い手へと渡り、使用後には廃棄されるという循環を変えるための起点となるべく、
ブランド誕生から15年を迎える本年、さらなるアクションを起こしていきます。

廃棄物ゼロを目指すために注力するのが、SHIROのものづくりを取り巻く“製品・資材・店舗”の3つです。
製品においては、栄養をたっぷり含んでいるにも関わらず、捨てられてしまっていた自然素材をスキンケアにしてきたように、リニューアルにより余ってしまった香料や容器から新しいものづくりをしていき、捨てない工夫をします。そして限りある資材を守るために、容器の軽微不良の基準を見直して販売できるようにし、廃棄を減らす工夫をしていきます。店舗を建設する際は、バージン材を使うのではなく世の中にある端材や廃材にクリエイティブを注ぎ、既存の什器を再活用するなどして捨てない、そして新たにつくり出さない工夫をします。

SHIROのものづくりを取り巻く“製品・資材・店舗”の図

素材を活かしたものづくりをしているからこそ、限りある資源を、地球の未来を守りたい。100年後の未来を想定し、社会を循環させるためにSHIROができることを真剣に考えました。私たちは資源を捨てることなく、余すことなく、廃棄を減らすための工夫をし続けます。
私たちの周りは、可能性であふれています。それは、社会の循環を考えて、世の中をしあわせにする可能性です。2024年、SHIROの目指す未来へのさらなる一歩が始まります。

素材の恵みを最後の一滴まで、余すことなく使う製品

素材の力を引き出すものづくりは、栄養をたくさん含んでいるにも関わらず、つくる工程で生まれる副産物であることや、見た目などから規格外となり捨てられてしまっていた素材を使ったことからスタートしました。栄養はあるのに固くて食べられない昆布の根元や、お酒をつくる工程で生まれる酒かす、虫食いなどが原因で出荷が適わないラワンぶきなど。SHIROはアップサイクルやサステナブルという言葉が広まる前から、これらに対して当たり前に向き合い、現在まで素材のもつ魅力を引き出しながら、ものづくりを続けてきました。

そして私たちの考える素材とは、自然素材だけではありません。フレグランスの香料やメイクアップに使う色素、さらに容器などの資材も同じく、限られた資源です。2024年1月、これらの限りある資源から生まれた限定フレグランス『ZERO COLLECTION FRAGRANCE』が登場します。これまでずっとスキンケア製品に込めてきた、使われなくなった素材を活かしたいという想いを、すべての製品を通して実現していく未来を描いています。

限りある資材の無駄をなくし、未来へ繋げる

SHIROはこれまでも、資源を使用することで排出されるCO2から、地球にかかる負荷を減らすアクションをしてきました。2022年には全製品をパッケージレス化しました。また、いずれ廃棄される紙類を受け取らない選択肢として、お手さげ袋を有料化しました。
他にも資源を無駄にしないために、店頭では香りをお試しする際のムエットを減らし、採掘場の端材置き場に置かれていた軟石に香りを付けることで、繰り返し使用できる試香ツールとして採用してきました。

一方で、製造工程における検品時や、倉庫や店舗での作業中において、容器に小さなキズがあるものや、ロゴなどの印字がほんの少しかすれたものが見つかります。中身の品質には問題のない製品なので、今までは店舗でテスターとして活用してきました。それでも、私たちだけでは使いきれないことがあります。しかし 廃棄する選択は絶対にしたくない。地球に与える負荷を最小限にするアクションをしたいという想いから、2024年からはこれらの製品も通常価格で販売することにしました。店頭に並んでいるこれらの製品を手に取った際、ぜひそれも個性として捉え、未来を変えるために選択した道を一緒に歩んでいただけたら嬉しいです。

バージン材を使わない、価値ある端材や廃材を活かした店舗

2023年に改装を行った「SHIRO ルクア イーレ店」では、什器を捨てずにそのまま表層替えをして、余っていたガラス容器を左官材に混ぜて使用しました。既存の塗床を剥がさずに上から塗装し、今後のメンテナンスでも色を重ねて使い続けられるデザインにすることで、改装工事の在り方を変えました。また、アジア初出店となる台湾では、製品や販売資材などを輸送した木箱にデザインを加え、その後も廃棄せずそのまま什器として活かしました。

バージン材をなるべく使用せずに今ある資源に価値を見出し、クリエイティブを注ぎながら本質的に循環していく建物づくりをしていきます。2024年春に実施するポップアップイベントでは、産業廃棄物の中間処理事業者からいただいた廃材でつくる、什器の設置も企画しています。同じく春に完成する一棟貸しの宿「MAISON SHIRO」は、自然の恵みである間伐材や端材をいただきながら森の循環を考えてつくりあげました。これからのSHIROの建設への考え方が、建築・施工業界においても新たな価値観を生み出すことを願っています。

このような廃棄を減らす工夫を重ねても、さまざまな理由によりリニューアルをした製品や、期間限定で販売した製品などが倉庫に眠っています。これらを廃棄すればCO2が発生し、地球環境に影響が出てしまう。結果、誰ひとりとしてしあわせにすることができません。
今、これらの製品を通してお客様にしあわせを届けるには、どんなかたちがあるだろうかと考えました。そして、2018年まで販売していた『HAPPY BAG』にたどり着いたのです。

SHIROにとって『HAPPY BAG』とは、お客様にしあわせになっていただきたい、その想いをかたちにしたものです。だからこそ15周年を迎える2024年の新年に、創設当初からの想いを受け継いだ2種類のセットをご用意しました。今のSHIROをご堪能いただける定番の人気アイテム4 点が入った『HAPPY BAG』と、これまでの人気製品をお楽しみいただけるアイテム6点が入った『HAPPY ETHICAL BAG』。想いが詰まった製品を手に取って、笑顔になっていただければ嬉しいです。