シロが思い描く未来
SHIRO A to Z

化粧品をつくるとき、カフェを営業するとき、建物を建てるとき、どんなときでも私たちが⼤切にしていることは変わりません。安⼼‧安全な素材を使うこと。素材の持つ⼒を最⼤限引き出すこと。畑の、海の、森の都合に合わせてつくること。
ものづくりの過程で⽣産者さんに直接お会いして、⼀緒に畑や森を歩いて、彼ら、彼⼥たちの⽬を通して地球の様⼦を⾒ると、⼤⾬‧ゲリラ豪⾬、猛暑‧⽔不⾜など、気候の変化をひしひしと感じます。
地球の恵みをいただいて製品をつくっているブランドとして、私たちができることを考え、実⾏したい。その⼀つの取り組みとして2023年リニューアルオープンした「ルクアイーレ店」では使⽤できなくなったフレグランス容器を捨ててしまうのではなく、砕いて左官材に混ぜ込み使⽤しています。
いらなくなったものを捨ててしまうのは簡単ですが、シロは限りあるものを守り、循環させたいと考えております。そんなシロが思い描く未来をA to Zでお伝えします。

A ALBERGO DIFFUSO

地域まるごとホテルで
おもてなし

ひとつの建物にホテル機能を集約するのではなく、街全体をホテルと考えるイタリア発の取り組みが「アルベルゴ‧ディフーゾ」(分散型宿泊施設)です。空き家や古⺠家を客室に、地域のレストランを⼣⾷会場に、地域の温泉施設を浴室に。街にある資源を活⽤し、ホテルとして必要な機能を揃えます。SHIRO誕⽣の地、北海道砂川市には、これを実現できる可能性があると考えています。
SHIROが砂川でやってみたいことのひとつです。

B BULK SHOP

必要な量は、⾃分で決める

みんなの⼯場には、ものづくり体験をしながらオリジナルの⾹りをつくれる「ブレンダーラボ」があります。⾹りをブレンドするのはあなたです。容量の異なる2種のボトルから⾃分で必要な 量を選択し、⾃分で注ぐ。この「⾃分にとって必要な量を考えること」がとても⼤切だと思います。
使う分だけしか買わなければ、無駄は⾃然と減っていくはず。ブレンダーラボを体験したあとは、⾃分の⽇常で活かせることがないか考えてみてもらえたらうれしいです。

C COMPOST

⽣ゴミを堆肥にして
循環する

みんなの⼯場では、カフェで調理する過程で⽣じる⽣ゴミや、化粧品の製造過程で出る残渣などを、コンポストに⼊れて堆肥化しています。
堆肥は、SHIROの畑の⼟に混ぜ、そこで育った野菜をカフェで使うという循環を⽬指しています。本来であれば捨てられることの多い⾃然素材を⽤いて化粧品づくりを⾏なっているSHIROだからこそ、⼯場でもカフェでもそこから発⽣する⽣ゴミを焼却することなく⾃社内での有機的な循環を実現します。

D DO IT YOURSELF

とにかくやってみる

まずは⾃分でやってみる。まずは⾃分でつくってみる。そうやって、SHIROはスタートしました。ブランド誕⽣から15周年を迎えましたが、これからもDIYの精神を⼤切にしていきま す。
ここに挙げているA~Zの取り組みや想いも、まずはやってみるの気持ちからスタートしています。

E ENVIRONMENT

地球沸騰時代に
私たちができること

観測史上もっとも暑い⽉となった2023年7⽉。国連事務総⻑は「地球温暖化の時代は終わり、“地球沸騰”の時代が到来した」と表現しました。⽣産者さんも「⾦⽊犀の花が咲かない」「⽊々が種をつけない」など異変が起きていると話します。未来へ向けて、私たちができることを本気でやっていかねばと思う毎⽇です。

F FARM

耕作放棄地をなくす

旬の素材を探して全国各地の⽣産者さんを訪ねると、耕されずに荒れてしまった⽥畑をあちこちで⾒かけます。農家の⾼齢化や、若者の農業離れにより、耕作放棄地が増加しているのです。畑が耕されなくなると、⾥⼭が荒れ、野⽣動物が街に現れるなどさまざまな問題が発⽣します。
農地を守り、景観をつくり、⾃然を未来に残すために、新しいプロジェクトを計画中。お楽しみに。

G GENERATION

世代が混じり、働く

「年齢」がハードルになってやりたいことができない、挑戦できないなんてもったいない。そこで私たちは定年退職制度をなくし、シニアの⽅々が働きやすい環境を整えることにしました。年齢を重ねればそれだけ、たくさんの経験を積み、多くの知恵を蓄えています。その経験や知恵が若い世代の価値観と混ざったときにきっと起きる、ミラクルな何かに期待しているのです。世代が混じり「みんなで」働くことで、SHIROはさらに柔軟に横や縦に伸びていきます。

H HEALTHY FOOD

⾝体に必要な栄養を
素材から直接取り⼊れる

SHIROの製品で⽤いている⾃然素材は、どれも⽣産者さんがこだわりと想いを込めて育てているものばかり。栄養もたっぷりで⾷べておいしいのはもちろん、⼦どもたちにも⾷べてほしいと思える安⼼さもあります。SHIRO CAFEのメニューでは、素材の良さを感じていただけるメニューを提供しており、さらにお家でも楽しんでいただけるような製品を開発しています。

I IMAGINE

100年先を想像する

森づくりはゆっくり育つ⽊に寄り添い、未来の景⾊を想像しながら進めるもの。SHIROも100年つづく企業を⽬指して、100年後にどんな社会が実現していてほしいかを考え、今するべき選択をしていきます。

J JOURNEY

未来を探す旅

素敵な素材をつくられている⽣産者さんに会いに、畑へ、海へ、⼭へ、森へ。SHIROが進むべき道を探しに、海を超えて他の国へ。私たちはずっと旅をつづけています。旅で出会う⼈や価値観によってSHIROが形づくられていきます。

画像

K KNOWLEDGE

⾜を運んで知恵を得る

実際にその場所を訪れて、そこに⽣きる⼈たちと話すと必ず新しい発⾒があり、今まで持ち合わせていなかった知恵を得ます。その知恵は新しい製品づくりに活かされたり、みんなの⼯場に実装されたりしています。旅をして、知恵を得て、実装して、また旅に出る。SHIROの旅はまだまだつづきます。

画像

L LOCAL

砂川で進める、
SHIROのまちづくり

砂川では市⺠が主役のまちづくりプロジェクト「みんなのすながわプロジェクト」に取り組んできました。⾃分たちができることをまちに提供する。誰かのせいにせず、みんなでまちづくりに取り組んだことで、SHIROもさまざまな気付きを得ました。
2023年の春にオープンした「みんなの⼯場」を⽪切りに、砂川パークホテルのリブランディングをはじめるなど、新しいプロジェクトを砂川で進めています。

M MAINTAINABLE

⼿をかければずっと使える

壊れたら直す。⼀昔前なら当たり前だったのに、いつの間にか「壊れたら捨てて、新しいものを買う」ようになってしまいました。企業としては新しい製品が売れるほうがうれしいわけですが、それが本当に良いことなのでしょうか? 壊れたら直すようにするには、直しやすい設計が⼤切です。だから「MAINTAINABLE」(⼿⼊れできる)が⼤切。 壊さないで、捨てないで、きれいにする。こうした考えは、お店づくりなどに活かされています。

N NATURE

⾃然の都合に合わせた
ものづくり

例えば、⾃然素材を原料にしている製品は在庫数が毎年変わります。なぜなら、その年によって採れる量が変わるからです。2024年春にオープンする⼀棟貸しの宿泊施設「MAISON SHIRO」でも、森を健全に保つために間伐された⽊の中から、柱や梁に使えそうな⽊を探しました。⼈間の都合ではなく、⾃然の都合に合わせたものづくり。今は珍しいですが、未来には当たり前になっていると私たちは考えています。

画像

O OPEN

ガラス張りのラボ‧⼯場

「みんなの⼯場」の⼯場エリアはガラス張り。研究開発から素材処理、製造⼯程のすべてをご覧いただけます。
ものづくりを⾝近に感じてほしい。という想いだけでなく、私たちの正直な製品づくりを伝えるために、過程を開き、みんなに⾒てもらうことを⼤切にしています。

P PLASTIC

問題は使い捨てて
しまうこと

最近、悪者扱いされることが多いプラスチック。私たちもできる限り脱プラに取り組んでいますが、ふと「プラスチックが悪いのだろうか?」と思うことがあります。問題はプラスチックではなく、1回使って捨ててしまうことなのではないでしょうか。
使い捨てるものは受け取らない。繰り返し使えるものを選ぶ。プラスチック製品を⼤切に⻑く使う。店舗やカフェを営業しながら、ゴミを減らす⽅法を探りつづけていきます。

画像

Q QUALITY

質は⾼くて当たり前

SHIROは⾃然環境や未来のことを考え、⾃分たちが毎⽇使いたいものをつくっています。
もちろんその前提として、⾼い品質を追求しています。品質に⾃信があるからこそ、⾃分たちが思い描く未来についても堂々と発信できるのです。

R REUSE

200万本の容器を
リユースする

SHIROでは年間約400万本のボトルを使⽤しています。この容器を店舗で回収し、洗浄してから再利⽤するプロジェクトを進めています。⽬標は半分の200万本を回収すること。1本のボトルをブランドとお客様で循環させて、できれば10回は使いたい。ボトルを仕⼊れるコストを、洗浄するコストに充てたらきっと実現できるはずです。

S SCANDINAVIA

⾃然と⽣きる
北欧の価値観

⼈々が⾃然と共に暮らす北欧には「⾃然享受権(freedom to roam)」という考え⽅が根付いています。これは⼟地の所有者に損害を与えない限りにおいて、すべての⼈が⾃然の中を⾃由に通れるし、テントで休んだり泊まったり、果実やキノコなどを採取できる権利。
もちろん「なんでもあり」というわけではありません。⾃然の回復⼒を踏まえ、⾃分の⾏動に責任を持ちながら⾃然と接するのです。そんな北欧の⼈々の気持ちの豊かさをSHIROも学んでいきたいと思っています。

T TRAIL

あるべき未来に向かう
道づくり

「本当はこうだったらいいのに」ということが、農業にも森にも街にもたくさんあります。私たちの製品や店舗は、あるべき未来へお客様と⼀緒に進む道のりのようなもの。
これからも未来を想像し、道をつくりつづけます。

画像

U UPCYCLE

捨てない、
新しくつくらないお店づくり

私たちは「捨てないで活かすものづくり」を⼤切にしています。2023年9⽉にリニューアルした「ルクア イーレ店」を⽪切りに、今あるものを⼤切にするロングライフデザインの提案として店舗を捉え、さまざまな⼯夫を施しています。ルクア イーレ店では使⽤できなくなったフレグランス容器を砕いて左官材に混ぜ込み使⽤しています。使い終わったら捨てる、という考えが当たり前になっている今、⼤切に使いつづける提案をどんどんしていこうと思っています。

V VEGETABLES

野菜のおいしさを
そのままお届け

「SHIRO CAFE」にはパスタやパンケーキ、ドリンクなどさまざまなメニューがありますが、⾃慢は野菜です。北海道産をはじめ、⽣産者さんから直接仕⼊れた素材の味をよりシンプルに楽しんでいただけるメニューを提供しています。
「⾃然の素材をシンプルに」という私たちのものづくりの信念は、製品だけでなくカフェメニューにも活かされています。

W WONDER

ドキドキするような
未来のカケラを⽇常に

SHIROの製品や施設で得ることができる感動体験。そこで⼼に残るワクワク感をぜひ⽇常に持ち帰ってください。⾃然を⼤切にする⼼、ものづくりへの情熱や誇り。⼀⼈ひとりの⽇常に活かされることで、未来は少しずつ良い⽅向に変えていけるのではないかと考えています。

X EXPERIENCE

ものづくりを学ぶ

みんなの⼯場にある「ブレンダーラボ」では、オリジナルのフレグランスをつくることができます。
ひとりでも多くの⽅に、⾃分で試してみる、つくってみることの楽しさや⼤切さを伝えたい。そんな想いから⽣まれた場所です。ぜひ皆さんも体験してみてください。

画像

Y YOUTH

⽼いも若きも、同じ

「⼤⼈は偉い」「⼦どもの意⾒は参考にならない」こんなふうに、年齢によって接する態度を変える必要はないと思います。実際、⼦どもたちの純粋な質問が製品につながることもあります。⼦どもは、⼤⼈と⽐べて、年齢が若いだけ。ひとりの⼈間としてフラットにコミュニケーションする未来を⽬指しています。

Z ZERO WASTE COMPANY

SHIROが⽬指す姿

何かを⽣み出す過程で⽣まれる「無駄なもの」をゼロにする。これがSHIROが⽬指す未来の姿です。まずは副産物を極⼒少なくする努⼒をし、そのうえで仕⽅なく排出してしまった副産物は、循環させる。堆肥や他の製品の原材料として活⽤するようにします。これを実現するには、原材料や製造⼯程を⾒直し、あらゆるものの「循環」を前提に考え直さねばなりません。簡単な道のりではありませんが、未来のあるべき姿を⽬指し、お客様と⼀緒に歩んでいきたいと思います。