SHIRO HUMAN | シロは伝えるものづくりが実現する場所

SHIRO HUMAN川代 哲也 Tetsuya Kawashiro
製造グループ 副工場長
2021年⼊社

最近気に⼊っているのは、パフュームの「SMOKED LEATHER」と「POMEGRANATE」をブレンドして使うこと。
いろいろ試してたどり着いた組み合わせ。
⼯場のショップ内にある好きな⾹りをつくれる「ブレンダーラボ」も好きです!

自然に恵まれた環境で
ものづくりをしたい。

以前は600人もいる、大きな食品工場で働いていました。ずっと同じ環境で働いてきたので、新しいことに挑戦をしようと転職活動をしていたときに、シロを知りました。化粧品づくりの経験はなかったものの、全く興味がないわけでもなかったので、福永さん(社長)と面談させていただくことに。お話を聞いていくなかで、できるものは違っても、そこに至るまでの考え方や取り組み方は同じだから大丈夫という言葉をいただいて、確かにそうだなと思いました。でも一番惹かれたのは、この場所。わたしは帯広出身なのですが、大学からはずっと札幌。都会の大きな工場で働いてきたので、自然に恵まれたこの環境に魅力を感じました。今までとは違う場所に身をおいたら、アイデアもたくさん浮かんでくるんじゃないかなと。砂川って、札幌と旭川の間の“通り道”のイメージだったので、実際に降り立ってみて、こんなに素敵な場所だったんだと思いました。

自慢したいほどの
ものづくりを見てほしい。

入社が決まったときには、「みんなの工場」のプロジェクトは半分以上進んでいました。これまでに、工場を建て替えるという場面に出会ったことはありませんでしたし、多分一生に一度の素晴らしい経験だと思いました。初めて構想を聞いたときは、驚きましたが(笑)。

見学専用のラインではなく、実際の工場をオープンにするなんて、今まで聞いたこともありませんでしたから。とはいえ、最初は大きなプロジェクトのなかのひとつとして、ガラス張りの工場を理解していました。しかし、次第に工場内で働いている人たちにとっても有意義なことだと思うようになりました。工場勤務のスタッフは、どうしてもお客様との直接的な接点がありません。それが「みんなの工場」ができたことで、我々がいかに素敵なものづくりをしているか、自慢できる製造工程を見てもらえるようになりました。これは、つくり手側としても嬉しいことにちがいありません。そして、それはもちろん、シロが真面目にものづくりをしているからこそできることでもあります。

ものづくりで
⼤切にしたいこと。

毎朝、機械をメンテナンスしてピカピカにするところから1日が始まります。工場のスタッフにもよく話しているのですが、機械にも心があると思うんです。

引退させると決めた途端に不調になることもありますし、手をかけてあげたら頑張ってくれる。実際にあるんですよね。もともと機械をいじるのは嫌いじゃないほうですが、最初に就職した工場の「自分たちができることは自分たちでやりましょう」という風土がベースになっていると思います。ただ製品をつくるだけではなく、道具である機械にも手をかけることが大切だと教わりました。そうすることで、機械の不調が分かり、愛着も湧いてきます。だから好きというよりも当たり前という感じなのですが、道具も大切にしようという想いは共有していきたいです。

「みんなの⼯場」は
個性豊かな楽しいことだらけの場所。

今までわたしが経験してきた工場は、多くの方が想像されるような、広い空間に機械がドーンとあって、人はそのサポートをするという現場でした。「みんなの工場」はまったく新しい場所です。効率化だけを考えたら機械を入れれば良いかも知れませんが、機械だけでどんどん製品づくりをしている場面を見て、お客様に興味をもっていただけるのだろうか、とも思うんです。手をかけることによって見えない想いを吹き込むことができる。製品にも込めているし、見ているお客様の心にも込められるのが「みんなの工場」。
スタッフは個性豊かです。10代から70代まで。それぞれに得手不得手もありますから、まとめる立場としてのやりがいもあります。いろいろな可能性を秘めている楽しいことだらけの場所です。大袈裟ではなく、お客様に伝えるものづくりができる場所なんです。

WRITER : MIKIKO TAGUCHI

PHOTOGRAPHER : KEITA SAWA

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