『ホワイトティー フレグランスポプリ』に詰め込んだ、かけがえのない森の尊さと、未来への願い

北海道

森林が育んだ植物たちの、ありのままの魅力を活かした限定フレグランスアイテム『ホワイトティー フレグランスポプリ』が今年も完成しました。
“つくられていないもの”を使ったものづくりを通じて、あらためて感じた自然の偉大さ。
そして、その尊さをより多くの人に感じてもらうため、新たにスタートした「みんなの森」の物語についてもご紹介します。

赤や黄色に色づいた木の葉や、茂みに咲く愛らしい花、ころんとした木の実。北海道の森から届いたさまざまな素材に、落ち着きあるホワイトティーの香りをまとわせた限定フレグランスアイテム『ホワイトティー フレグランスポプリ』が、2025/1/16(木)より数量限定で登場します。

ホワイトティー フレグランスポプリ

フレグランスポプリが発売されるのは、今年で2回目。まずは、このアイテムが誕生した背景をご紹介させてください。

SHIROは、自然の都合に合わせたものづくりや、廃棄物を出さないお店づくり、みんなの笑顔を生み出すまちづくりなど、その時々に社会課題と本気で向き合いながら、より良い未来に向けた取り組みを行っています。 そのひとつが「森づくり」です。私たちはこれまで、森林資源を守るために全製品をパッケージレス化したり、木々の成長を促すために木こりの皆さんが伐った間伐材をいただいて、その恵みをさまざまな製品に活かしたりしてきました。また、2024年には森林環境に配慮し、森の都合に合わせて建てた一棟貸しの宿泊施設「MAISON SHIRO」もオープンしました。

カラフルな落ち葉

Photo by Minori Nonaka

フレグランスポプリが誕生したのも、これらの取り組みの一環で、一昨年に新たな素材や学びを求めて、企画のメンバーが北海道の森を訪れたことがきっかけでした。

静かな森に一歩足を踏み入れた瞬間、私たちは息を吞みました。はっとするほどカラフルな落ち葉や、不思議な造形の木の実、そして澄んだ空気の中に満ちる大自然のエネルギーに、強い感動を覚えたからです。森の中は、人の手では到底つくり出せないもので溢れていて、その尊さを皆様にもお届けしたいと思いました。

2024年1月に発売した『ホワイトティー フレグランスポプリ』の「製品ができるまで vol.11」はこちら

100年後の森をつくるために、SHIROができること

森の様子

Photo by Shin Sasaki

今年もポプリをつくりながら、あらためて自然の偉大さと、その恵みをいただいてものづくりができる喜びを噛みしめました。

同時に、美しい森を守り続けるために、何ができるのかを真剣に考えています。例えば、森を維持するために伐った間伐材を、建物づくりやものづくりで余すことなく使う。そうすることで、SHIROがものづくりをすればするほど、健全な森が育っていく――そんな循環を生み出すことができないか、日々模索しています。
北海道砂川市では、とある森の再生を支え、見守る「みんなの森」の物語もスタートしました。実はこの森はかつて、SHIROの前身であるLAURELを支えるために、壊さざるを得なかった場所。そして壊したあとは、20年間手つかずのままでした。それはとても痛ましい事実ですが、この過去がなければ、SHIROというブランドも生まれなかったのです。

長い時を経て、さまざまな巡り合わせが重なり、私たちはその森が今、自らの力で再生しようとしていることを知ります。そして、そこに広がる未来への可能性を強く感じ、その再生を見守っていくことを決めました。

「みんなの森」のはじまりの物語はこちら

これからこの場所を、自然との共生を伝える場にしていきたいと思っています。今はまだ美しい森とは言えませんが、植物たちの生命力を感じられる場所です。いつかこの森が育んだ花や木の実が、ポプリになって皆様のお手元に届く日が来るかもしれません。

ものづくりやお店づくりを通じて、私たちはこれからも、かけがえのない森のぬくもりをお客様にお届けしていきたいと思っています。そのぬくもりを感じながら、100年後を生きる世代にどんなバトンを渡せるのか、一緒に考えていただけたら嬉しいです。

森の落ち葉

Photo by Shin Sasaki