「SHIROってどんなブランドですか?」
取材などいろんな場で聞かれることがあります。
私は決まってこのように答えます。
「意志のあるブランドです」
シロという会社が35年、SHIROというブランドが満15歳の今年。
未来に向けてシロに最も必要なことは、今までのように新しい標準をつくっていくこと。それはシロにとっての常識が、社会にとっての非常識であることへの挑戦かもしれません。
例えば、口に入れるものは生産者の顔が見えた方がいいのに、肌に塗布するものは誰がつくったかわからなくても仕方ない、なんておかしい。
どうせその日に捨ててしまう化粧箱を、化粧品会社の保身のためにつくり続けるのはおかしい。
お店を改装するために、大量の産業廃棄物がうまれることを見ないふりをするのはおかしい。
そのようなシロの考える「常識」を世の中の常識や標準へと変えていくために、私たちは取り組んできました。
その道程において様々な利害関係者から否定されながらも、自分たちの正しいと思える信念に向かって歩み続けています。
だから私はSHIROを「意志のあるブランド」と表現します。
これまで、決して何かに忖度も迎合もせず、正しいと思える姿や地球の未来を見据えて突き進んできました。これからもその新しい標準をつくり上げるために、さらなる進化を果たします。
一方でシロにおける日常を見渡した時、まだまだ社会に対して応えきれていないことが多々あります。
それは製品の品質面やお客様への接客面もしかり、はたまたシロで働く人たちへの配慮など。これを冷静に捉えると、「志と理念ばかりが大きな顔をしていて、実際は猫背気味では?」と自問自答してしまいます。だからこそ、未来を見据えながら足元も見つめる盤石の経営を私は志します。
「新しい標準の創造と、日常をより良くしていく2つの努力」
シロの未来はこの2つを希求することによって、社会への貢献も果たすことができ、同時に、私たちも満たされるのだと信じています。
100年先の未来をつくるために。
熟考に熟考を重ねた結果、私はこの2つに挑戦する1年を目指します。
代表取締役社長
福永敬弘