SHIRO HUMAN | シロはわたしの古い殻を破ってくれた
シロは
SHIRO HUMAN野木村 美里 Misato Nogimura
経営企画グループマネジャー |
2019年入社
好きなアイテムは「タマヌクレンジングバーム」。一度使えば他のものには戻れません。
使用中の香りや手触りが、贅沢な気分にさせてくれ、洗い終わった後の心地よさは抜群。クレンジングをしているという目的への満足感を満たしてくれる逸品です。
面接のプロでも、
される側は緊張する。
シロに入社して5年目になります。以前は人事に特化した会社で、取引先の会社の採用を担当していました。一通り経験を積み、今度は自分の会社の採用や人事をしたいと思って、転職することにしました。シロに決めたのは、単純にシロの製品やお店の雰囲気が好きだったから。採用をチェックすると、書類選考の基準に「採用の実務経験が5年以上」の文字が。わたしの年数は足りなかったのですが、ダメ元で提出してみたところ、面接をしてもらえることになりました。驚いたのが1次面接に今の社長で当時は専務だった福永さんが登場したこと。最初から専務!?と驚きました。これまで何度も面接という場は経験してきたのに、される側になったら緊張しすぎて、何を話したかを覚えていないのですが、どうやらこれまでの経験はあまり役に立たなさそうだなってことだけは分かりました(笑)。
印象に残っているのが、「何かあったら、目の前のことを放っておいても、みんなで助け合うんだけれど一緒にできる?」と聞かれたことです。そんな経験はなかったので、できるかも分からないですが、面接なので「できます!」と答えました。すると即答で「なんでそう言い切れるの?」と。わーダメだ〜って思いましたが、「経験はないけれど、気持ちはあるんです!」と伝えたところ、なぜか面接が通って入社することができました。
小さな一歩が、
自分を変えた。
入社してみると、それほど今までとの違いはありませんでした。目の前に与えられた仕事を滞りなくこなす日々。客観的にみて、大問題はないと思うのですが、今思うとそれはシロの働き方ではなかったなとは思います。前のやり方を引きずっていたんですよね。それが変わったきっかけは、浩恵さん(今井会長)に「あなたのやりかたは一般的なOLみたい。シロの働き方じゃない!」と言われたこと。
でも当時は、頭では分かってもどうしていいかが分からなかったんです。何をどう変えたらいいのか、模索していた時期が続きました。
そして、本当に小さなことなのですが、本社の全員で共有しているラインワークスに流れてきた製品リリースの文面を読んで、表現が気になるとか、日程にずれがあるなど、コメントをしてみたんです。それまでは積極的にやってこなかったことですが、よし、やってみようと思ったことを覚えています。当時はそのくらいしかできることはわからなかったんです。とても小さな一歩だとは思いますが、意識が大きく変化した出来事でした。そうこうしているうちに、コロナ禍で採用の仕事が必然的に少なくなり、環境も大きく変わりました。本当にやることが減ったんです。わたしにできることをひたすら考えて、探し続けました。そして、アルコール製品のオンライン注文が殺到したときに、カスタマーサポートのヘルプに入ったんです。
誰かの役に立つという喜びで、
仕事が楽しく変化。
オンライン注文に役立つツールをつくったり、インスタライブの参考になるようなサイトを見つけたり、とにかくいろいろなことをしました。そうしているうちに、「役に立ったよ、ありがとう!」と、感謝されるようになったんです。誰かに喜んでもらえることがこんなにも嬉しいんだと初めて知りました。そして、もっと他にできることはないかなと、それまでは苦しみながら探していた仕事を、楽しめるようになりました。それまでは見えてなかったんですけれど、見渡すとできることってたくさんあったんです。当時は本当に特殊な状況だったので、一生懸命でした。
ある夜に福永さんから電話があって、「これからどうしたい?人事に戻りたい?」と聞かれたんです。わたしはこの先どうしたいかを考えたこともなかったので「何か役に立てることがあれば、なんでもやりたいです」と答えました。翌日、経営企画グループという部署が新しくできて、そこに配属されました。そのときはわたしはまだまだ中途半端だなと思っていて、もっと動いてみんなと話さなくちゃいけないという気持ちが大きくなっていたのでやる気に満ちていました。
頼りたくなる
チームになりたい。
経営企画グループでは、本当にいろいろなことをしています。全社の取り組みとしては、製品の販売数量や売上数を決めたり伝えたり、状況を教えてもらって、より今にふさわしい形に修正したり。また、人事とは別で組織づくりに関わることも。
お店であれ、工場であれ、本社機能であれ、みんなが笑顔で働き続けられる組織にするための仕組みや制度を見直したり、新たにつくったりもしています。
やり方や正解がわからない仕事が多いなかで、できている!と感じることは多分一生ないような仕事ですが、ただ本当にやりたいのは、今一緒に働いているメンバーの仕事が少しでも進みやすくなったり、何かを工夫したら会社やブランド全体にとって良くなるという観点を、わたしたちの経営企画グループから発信するアウトプットやコミュニケーションのなかで得てもらえるようになること。何か少しでも、役に立てたかとか参考になったと言ってもらえたら嬉しいですし、それがモチベーションにもつながります。
自分たちは専門性はなくて、何かをつくったり直接お客様のために何かができるわけではないので、会社を俯瞰しながら価値を高めていくことが大切な仕事。最初は2名だったメンバーも、いまでは5名の部署になりました。今後は、もっともっと広い視野で取り組み、世の中にとって必要とされる会社づくりをしていきたいです。
WRITER : MIKIKO TAGUCHI
PHOTOGRAPHER : KEITA SAWA
更新日 2023.5